Code4Lib JAPAN Conference 2019 に参加させていただきました

先週の話になりますが、呼んでいただかなければ全くしらなかった、Code4Lib JAPAN Conference 2019 - Code4Lib JAPANに参加させていただきました。今回は個人的にとてもうれしい、Wikidataのチュートリアル(ハンズオン的なもの)の講師補佐での参加でした。

経緯としては、今年の3月にIODDに参加させていただいた suisui.hatenadiary.jp の時に、今回の会場である大阪市立図書館の方がいらっしゃっており、私と古崎先生(@koujikozaki)の掛け合いを楽しんでいただいてことがあり、その延長で呼んでいただくことができました。

チュートリアル

チュートリアルというのは他の大きなイベントでよくあるハンズオンに相当するもののようです。チュートリアルに参加してくださった皆様は、半分くらいはWikidataをご存知またはOpen Data界隈の方々で、他は様々なバックボーンの方たちでした。

Wikidataの説明等は古崎先生にしていただいて、私は実際にやってみよう、という場面での質問に次々答える感じで参加させていただきました。今回は図書館から来られた方が多いイベントだったのと、大阪私立中央図書館が会場を提供してくださったこともあり、大阪の図書館のデータを充実させよう、ということで年報から、図書館の床面積と蔵書数を登録するなどしました。その上で、身近な図書館についても情報を追加してくださいという感じでやらせていただきました。

そのなかで、印象的だったのは、ISILのリストでは一つのURLで複数の図書館が公式webサイトにしているという内容の質問をいただきました。それがWikidataではプロパティ制約に引っかかるんですね。こういうのは個々のアイテムを細かく見ていかないと見つからないので大変勉強になります。詳細URLでいいだろうという感じでお伝えしましたし、多分それが正しいのです。しかし個人的に、単一値制約は前にも厳しすぎるなと思っていたこともあって、プロパティ制約絡むものはイベントで扱うのは難しいと思った次第です。

もう一点、Wikidataを辞書的あるいは辞典的なもの、というかWikipediaのような(辞典的な)もの、と感じている方はやはり多いようであることを強く感じました。WikidataのHelp周りを見ればそんなことは一言も書いていませんし、Wikipediaにはそういうものではないと割とはっきり書いてあるのですが、そう思っておられる方はやはりまだ多いのだなぁと感じました。もうちょっと簡潔に言う方法を考えたほうがいいのかと改めて思いました。

出会い

今回のチュートリアルで大変嬉しい出会いがありました。カーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイトの吉本さん@ryuuji_yが参加されていて、カーリルのシステム更新に合わせて、WikidataのQとのマッチングをしよう、と思ってくださったとのこと。

Wikidataはまさにそのように、どこかで保守、運用されているデータとリンクを、できれば相互にすることでその意味を増していくプロジェクトです。そういった例が日本語圏から出てくるのは大変に嬉しいことなので、これからしばらくMALK周辺の整備を可能な限りお手伝いしようと思っており、ちょこちょこ整備を進めています。

チュートリアル以外

呼んでいただいたチュートリアルはcode4libの前哨戦的なもので、その後、基調講演と幾つかの発表や報告、パネルディスカッションとアンカンファレンスがあり、様々なことを伺うことができました。内容についてはC4ljp2019/programにほぼすべてのプレゼンテーションがアップされているのでそちらをごらんください。

喜び

以前Wikipediaで色々やってた時には、毎月のようにどこかに呼んでいただいていました。しかし、復帰後始めたことで呼んでいただいたのは、今回が初でした。

お声がけしてくださった大阪市立図書館のオープンデータ関連の皆様、古崎先生、何かとお声がけしてくださった加藤先生@fumi1、そしていつもいつも間を取り持ってくださるMiya.mさんとMiyaさんに感謝いたします。

また、この機会を与えられたのはもちろんWikimedia財団とWikidataがあってこそです。今回は準備もそれほど重たくなく済んだため、交通費としていただいたのと同額をWIkimedia財団に寄付させていただきました。

今後について

図書館周りの整備をしつつ、今回、こちらの発表で浪花百景以外にも色々良いコンテンツを紹介していただいたので、その辺も整備できたらいいなぁと思ってます。

お声掛けいただいてありがとうございました。